貯蓄額ではなく貯蓄率を気にせよ!
皆さんの貯蓄額はいくらでしょうか。
単純な預貯金の額ではなく、投資している資金
なども含めた資産額です。
結論、金額が高い≠安定度が高い
ということを説明したいと思います。
Aさんは100万円
Bさんは200万円
どちらの方が高いか。
額面上ではもちろんBさんです。
では、ほかの条件を加えてみましょう。
Aさんの年収が300万円
Bさんの年収は500万円だとどうでしょうか。
※Aさん、Bさん共に同じく1年で貯めた金額だとします。
前提条件が変わろうとも、金額が高いのはもちろんBさんのまま。
しかし、年収のうちどれだけを残せたかを考えてみると...
Aさんの場合100万÷300万=33.3%
Bさんの場合200万÷500万=40.0%
あくまで計算を簡単にするための数字ですがBさんの方が
年収に対して貯蓄に回せた割合が大きいことが分かります。
なぜ貯蓄率が大事なのか。
→安定度が上がるからです。
どういうことか。
Aさんの場合、単純計算:
年間300万円ー残せた100万円=生活に使ったのは200万
200万÷12ヶ月=1ヶ月あたり16.6万円で生活した。
Bさんの場合、単純計算:
年間500万円-残せた200万円=生活に使ったのは300万
300万÷12ヶ月=1ヶ月あたり25万円で生活した。
年収が高い人ほど、家賃等なかなか変えられない
固定費が高い傾向があると思います。
もし、病気等でそこから収入が0になった時、
同じレベルの生活をどれだけ継続できるか。
これが安定度です。
Aさんの場合、単純計算:
年間100万円÷一ヶ月あたり16.6万円=6か月生活できる。
Bさんの場合、単純計算:
年間200万円÷一ヶ月あたり25.0万円=8か月生活できる。
Bさんの方が働けなくなっても、長い間生活できることが分かります。
これが安定度が高い状態です。
しかし前提条件の年齢が違う(働いた年数が違う)場合、
1年あたりどれだけ増やせたかという視点も必要になります。
また、何に使ったのかという視点も必要です。
(海外旅行を通して知見を広げた、結婚式を挙げたなど)の場合は、
普段の生活に使ったお金ではないため除外すべき時もあるでしょう。
同じ年収500万で貯蓄200万でも
実家暮らし、1年間何に使ったかはよく思い出せない人
新婚生活をスタートさせたばかり、結婚式・新婚旅行も終わったばかりの人
では、全く状況が異なるのは一目瞭然でしょう。
※結婚の良し悪しを言っている訳ではありません。
このように金額の大小や、周りとの差だけに惑わされず、
自身の年収、生活環境に応じた正しい貯蓄率を維持できているか
という視点で考えてみて欲しいと思います。